健康ブームの中、「乳酸菌」という言葉は、非常に浸透しているものの、その内容や種類についてはあまり知られていないのではないかと思われます。
乳酸菌は実はその種類によって健康への影響も異なってきます。

乳酸菌は動物性のものと植物性のものとがあります。
動物性のものはヨーグルトなどで基本的には腸へ到達する前に胃酸など死滅してしまうタイプのものです。
一方で植物性のものは、腸まで生きて到達することができる成分が多いもので腸に非常に良い影響を与えます。
なお、ここで植物性というのは、単に野菜などから採れるという意味ではなく、素材となる野菜などに手を加えて、ぬか漬けやみそなど発酵食品にしたものに含まれているものを指します。
植物性のものは腸に非常に良い影響を与えます。

もっとも動物性のものは腸に対して全く良い影響を与えないかというとそういうことはなく、排便の際などに体にとって良くない成分をともに排出してくれるなどの働きがあるのではないかと言われています。
乳酸菌は大変奥が深く現在も日々研究が続いているという状態です。
植物性の乳酸菌を摂ることができるのは、日本の漬物や味噌などだけではなく、お隣韓国のキムチやドイツのサワークラウト、また中国のザーサイなどもあります。
いずれも整腸・免疫向上・がん予防などに効果があると言われています。

ただ、植物性乳酸菌といえども体外から入ってくるものは人体にとっては一種の「異物」として認識されます。
そのため、摂取して数日で体外に排出されてしまいます。
植物性乳酸菌を耐えず摂取して腸などの健康を維持するためには可能な限り毎日漬物やおみそ汁を飲まれるなどされることが効果的です。

乳酸菌は継続して摂取することで体の調子が変わってくるなどある程度の期間継続して摂ることが必要となってきます。
継続して摂取することができるようぬか漬けなどの漬物などをご自宅で漬けるなどされると良いと言えるでしょう。